「混合技法」とは、15世紀フランドルの画家で油絵具の発明者(完成者)とされているヤン・ファン・アイクの技法を後にドイツのマックス・デルナーが名付けました。「水性」のテンペラ絵具と「油性」の油絵具を併用する技法で、卵メディウムに含まれるレシチンの界面活性作用により、水と油を交互に重ねて描くことができます。全卵を使用し、卵黄テンペラよりもやや明度に欠けるが、油絵具の特徴を生かしたより幅の広い表現を可能にした特質を持っています。絵画史上最高傑作のひとつと呼ばれるヤン・ファン・アイクのゲントの祭壇画が有名です。
油彩テンペラ混合技法のご紹介です。