1.エッグテンペラ・・黄金背景テンペラ古典技法
中世キリスト教絵画の中に、磨き上げられた金箔を背景に絵画部分は卵黄テンペラで描かれている作品群が存在します。いわゆるイコンと呼ばれる聖人画の背景には神の神聖な空間あるいはオーラとして、多くの場合この黄金背景が使用されていました。 12世紀、ゴシック期のフェイレンツェで活躍したチマブーエの時代にはすでに技法的にも完成していたと思われます。卵黄をバインダーとした技法で、明度が高い美しい色彩、厚塗りができないなどの特質をもっており、フラ・アンジェリコ受胎告知やジョット荘厳の聖母などが有名です。
テンペラ技法のご紹介です。